諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「私に才能があるかどうか分かりませんが、やってみたいです」

「よし、決まった。じゃあ、明後日までに小説書いてきてね! よし、やった―、楽しみだな。あ、待って。俺、その日居ないんだ。はあ―、陽琉頑張ってね。はあ―もう。陽琉の晴れ舞台が見れないとは悔しい!」

 ため息をついて彼は落胆していた。

「いや、そこまで落ち込まなくても……大丈夫ですから」

落ち込むことないだろう。

私の問題なのに。