諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「なんですか?」

「陽琉、よく聞いて。明後日までに陽琉が書きたい小説を書いてきて」

「はい? なんで明後日まで小説書かないといけないんですか?」

 松岡さんは、よく聞いてくれましたという顔をして私に言った。

「俺のつてで、出版社がいてな。それで、陽琉について頼んでみたんだ。そしたら、そういうことでしたら、明後日伺いますので小説を少しでもいいので書き終えてくださいって」

「え、私の小説読んでもらえるんですか?」