そう言って腕を組みながら頷き、いつもは揃えていない靴を珍しく綺麗に揃えて奥の部屋に戻っていた。 その後ろ姿を見送って仕事に戻った。 数時間後 松岡さんと私しかいない古本屋に一本の電話が鳴った。 プルプル プルプル それに気づいた松岡さんは、段差がない所でこけそうになりながらも慌てて靴を履いていた。 それから、会計場所の隣にあった電話機に出た。