諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「そういう問題じゃない。ひよっちには、世話にかけぱっなしだし。大人として、問題だからだよ。もう一つのバイトは見つかったけど。俺は、夢はもう夢を見るのは御免だ。俺はもうわかんねぇよ!」

 彼はそう言ってズボンのポケットに手を入れて出ていた。

「あいつなに考えてんの。わかんねぇ―帰って来てそうそう」

 両手に頭を抱えて彼はしゃがみ込んだ。

「コバさんは元々ああいう性格なんですか」

「いや、もっと。明るかった。中学生は、秘密基地作ったりして、屋根に登ったりして。飛行機を作れるかっていう無謀なことをしてたよ」

 なんて、無茶なことを。

男の人ってなんでそんなことするのかな?