諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます



「そうだったんですか」

 全然戸惑っているように見えないんですけど。
ってか、それでよく女性喜ぶなあ。    

私には理解不能だ。

「でも、カメラマンという夢があるから。諦めないと思うよ。女性もカメラも」

 カメラマン。

 カメラマンになりたいのか。

 女性については置いといて、やはり夢がある人がここで雇っているんだなと感じた。

「コバさんも夢があるんですね?」

 松岡さんはうん? と少し間をおき返事をした。

「……そうだよ。ここは、夢がある人しかいないからね。夢を見るということは、大事だからね」