「嫌それは仕方ないですよ。匂いフェチなんですから」 それを見ていたコバさんは、面白くなさそうに拗ねていた。 松岡さんは、腹を抱えて笑っていた。 「あはは。はあ、おもしれ―」 「なんですか?」 「こいつ、女性にそんなこと言われたことないんだよ。こんな服着てるけど、外見だけはいいからさ。いつも女性にモテるし。近くに接近されると喜ばれるんだよ。でも、陽琉は、違かったよね」 コバさんは居間で黙ったまま畳の上に座っていた。 「だから、こいつちょっと戸惑ってんだよ」