ひよっちとは、松岡さんだったとは。 「ひよっちこそ、元気だった?」 「元気、元気! 毎日ピヨといるからな」 変態は松岡さんと親しいのか。 だから、ここに来たのかと納得できる。 「あ、そういえば。陽琉、紹介してなかったな」 床の上で胡坐をかいていた松岡さんは立ち上がり、私の方に来て言った。 変態は、遠目でジッと私の方を見ていた。 「こいつは、小林祥生(こばやし よしたか)。俺たちは、コバって呼んでる」 「……」 コバさんは何も言わずに、まだ私の方をジッと見ていた。