最終面接は、明後日。

 よし、頑張るかと私に言いきかせて、この日は部屋に戻り、明後日の最終面接の準備をし始めた。

 一通の封筒が来てから、二日が経った。

 今日がA面接の最終面接。

今まで頑張ってきたことを今日全部やってきたことを吐き出す。

 部屋でス―ツを着てから、鏡で私の姿を見て、よしと襟を揃えて部屋を出た。

 階段を降りて玄関で靴を履き、家に出ようとしたが、母親が私に声をかけてきた。

「頑張ってらっしゃい!」

 母親は、私に行ってらっしゃいと言い、私の手にのど飴を渡した。

「……なんでのど飴なのいつも」

 母親は、なにかあればのど飴を私に渡してくる。

「いいじゃない……別に」

私はため息をついた。
仕方なくのど飴をカバンにしまい、母親にいってきますと言って外に出た。

カバンの中に、前にきた一通の封筒があるかを確認した。

近くにあるバス停まで歩きながら、一通の封筒の中身を見ていた。