諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「なんで、ネコカフェなんですか?」

「決まってんじゃん。ネコたくさん飼いたいし、ネコが幸せになってもらえるようなカフェ作りたいの!」

 ネコが沢山いて、幸せなカフェを作りたいのか。

「それが松岡さんの夢ですか。素敵ですね。私、小説家になりたいのかまだよくわからないんです」

 私は小声で松岡さんに聞いた。

「大丈夫。陽琉は、小説家になれるよ。まだ、何もしてないでしょ。俺が、サポ―トしてあげるから。一緒に頑張ろう!」

 小説家になりたいか分からないって言っているのに、松岡さんは勝手に話進めて。