諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「……こんにちは」

 松岡さんは椅子に座り、眼鏡をして新聞を読みながらお茶を飲んでいた。

 眼鏡をしている松岡さん、初めて見た。 

その姿は色気があって、外国人のような顔立ちをしているので見栄えがした。

どこかの広告にいそうな程イケメンだ。

眼鏡をしている松岡さんも中々かっこいい。

「お、こんにちは。来たか」

「はい」

「よし、待ってよ。今、持ってくるから」

 新聞をたたんでから机に置いて立ち上がり、ネコ柄のエプロンを持ってきてくれた。

 やはり、ネコなの。

嫌いじゃないけどねと思いながら持ってきたエプロンを見ていた。