「はい」 私は松岡さんと握手を交わした。 松岡さんと話をしている間に夕陽が沈みかけていた。 「……気をつけてね、じゃあ」 松岡さんは手を振り、私を送ってくれた。 「はい、ありがとうございます」 私は松岡さんに礼を言い、家に帰った。 家には帰りたくなかったけど、そんな気持ちは吹っ飛んでいた。