諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


彼は私に言い靴を脱ぎ、居間があると思われる所へ行ってしまった。

「あ、はい」

 左手でスカ―トをめくりあげて椅子に恐る恐る座った。

キョロキョロと周りを見渡して、テ―ブルにはネコのグッズが沢山あった。

 ネコを飼ったことがなかったので、ネコグッズを見るのが初めてだった。

ネコグッズを弄りながら、テーブルに肘をついていた。弄っていると彼が戻ってきた。

「……ネコ、好きなのか?」

 上下の長袖、長ズボンを持ってきてくれた。   

だが、長袖はネコの絵柄が入っていて、長ズボンはネコと同じような色であった。

「あ、いや。そうですね。好きといえば、好きですね」