諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます



「……あんた、何なんだね。
私は陽和にそんな道具扱いした覚えはない。
陽和の気持ちは俺が分かってる。
だから、そんなこと言う権利あなたにはない」

「……違います。松岡さんの顔を見て下さい」

 私がそう言うと、林総理大臣は松岡さんを見た。

 その顔は、悲しい表情をしつつ泣きそうな顔をしていた。

 彼は、私を見てなぜ俺が言いたいことが分かるんだ? と聞いているかのような表情を浮かべていた。

以下にも私の言っていることで涙が滲み出ていた。