諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「確かにそうです。
でも、私は、松岡さんが夢を叶えようとしている。
それを今に限って家に帰れというのはおかしいのではないでしょうか? 
あなたは松岡さんをただの道具みたいにしか思っていない。
総理大臣になれたから松岡さんは必要? 総理大臣になる前は、いらない存在だったってことですか? 
松岡さんは人間です。あなたが思う通りになんていきません。
今だって、あなたのことを愛しているんです。
分かりませんか? 
松岡さんはネコカフェを叶えたいのは自分のためだけじゃない。
林総理大臣に見せたいんですよ。
松岡さんの気持ち、分からないですか」

 私は一呼吸おきながら、林総理大臣に勢いで言った。