「着いたよ。この家だ」 その家は古本屋と書かれていて、古ぼけた看板が掲げられていた。 その看板の下には、何かが書かれているが字が薄くなっていてなんて書いてるのか分からなかった。 外観は、何年前に建てたのだろうか。看板や玄関などがボロボロであった。 「古本屋?」 彼はピヨを左手で持ちながらドアを鍵で開けて言った。 「そうだよ、俺の家。仕事は、古本屋やってんだよ」