諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「それより、陽和これ見て」

「なんだ」

 くるみさんが見ていた雑誌を松岡さんの近くに寄せて見せた。

「私ね、雑誌の読者モデルに採用されたの」

 彼は雑誌を見つつ、くるみさんを見て口を押さえ目を丸くしていた。

「すごいじゃないか、くるみ。良かったな!うわあ、良かったな。本当に」

 雑誌にはくるみさんがポーズをしていて、可愛い服装を着て初登場くるみと書かれていた。   

その内容を見た松岡さんは、目を潤ませていた。

くるみさんは、彼を見て驚いた顔をしていた。