必死な顔をして彼は知ろうとしていた。
「自分で考えてみたら? 俺は知らない」
コバさんは意地悪そうな顔で舌を出して、立ち上がり居間へと行ってしまった。
教えろよと松岡さんは言って、テ―ブルに座り考え込んでいた。
「陽琉、本当にどうしたんだ?」
彼の顔は、本当に私のことを心配しているようだった。
だが、言えるはずがない。
「だ、大丈夫です。きょ、きょ、きょうは失礼します」
私は礼をして、逃げるように帰った。
外に出て、私は近くにあるバス停まで息を切らして足を止めずにダッシュで駆けていた。
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