「……あの空みたいにあの親父は晴れ過ぎていたのかもしれない。真っ直ぐで上しかみてなかったんだよ。ひよっちの気持ちは置き去りにして」
「林総理大臣が、松岡さんの気持ちを理解していなかったからですか。それは忙しいから仕方ないことではないのですか?」
「お前、分かってないな。あいつはな、お前が思っているほど余裕なんてなかったんだよ。あいつは、ひよっちが大好きなネコを殺したんだよ」
私は目を丸くした。
まさか、あの林総理大臣が。
議員に優しくて、国民の支持を集めている人が。
「え? あの林総理大臣がまさか」
コバさんは、ブランコから降りて言った。


