「心配してますよ、松岡さん。答えたくなかったらいいんですけど、あの林総理大臣となんかあったんですか?」
さりげなく私はコバさんに聞いた。
「……俺たちは中学一年生に出会ったんだ。ひよっちは、転校生としてやってきたんだ。ひよっちの親父は、まだその頃は総理大臣じゃなかった。新米の議員だった。来る前から父親が議員だって噂になって知ってたけど、面白くて楽しい奴だったから。すぐみんなと仲良くなれたんだ。ある時だった。あの時から変わり始めたんだ。あの親父は」
「あの時って?」
私は首を傾げた。
「……ある派閥に入ったんだ」


