諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます


「……いいや、私が行きます。そんな顔でコバさんに会えますか?」

 私は、はっきり彼に答えた。

 コバさんが心配なのは分かるが、今は自分自身を心配してほしい。

松岡さんは、げっそりした顔をしていて、さっきの明るい表情とは違い、疲れている様子だった。

「……明日の面接は、もうバッチリだな。分かった。俺の代わりに行ってきてくれ」

「分かりました。行ってきます」

 私は松岡さんに返事をして居間に向かった。

だが、トイレに行っても何処を探しても見つからなかった。

 裏口から外に出て、コバさんを探すことにした。

 歩いても、一向に見つからない。