そして、案の定ご機嫌ななめの月島。



「......はぁ、お前さ...それ本気で言ってる?」



「......っ。」




黙る私。




「なぁ........「桃香ちゃぁーん!!!」



月島が何かいいかけたその時、私たちの間に割り込んで来たのは......



今井 蒼。私のことが好きらしく、何度断っても付きまとってくる面倒くさい奴。



「...なに、蒼。」



「桃香ちゃん、今日放課後生徒会あるって!居残りだからね!」




そう。蒼とは同じ委員会なんだよね。




「わかった「だから月島くん、ごめんね?今日は桃香ちゃん借りまーす。」



そうじゃん、さっきから何にもしゃべんないけど、月島いるんじゃん。



「あ?お前一人で居残りしろよ。」



月島、顔こわいよ......




「それは無理かな?だって先生は僕と桃香ちゃんに頼んだんだもん。」



「てめぇ......。」



睨み合う二人。



ちょっとちょっと、やめてよ。



「じゃあいいよ、待ってるから。」




そう言ったのは、月島。




え、待っててくれるの?




......嬉しいかも。