君が嫌いな君が好き

「それはつまり、結婚相談所に何年も勤めてるベテランのおばさんが“私が手がけたカップルは100組以上です!”と宣言してるみたいな?」

そう言った男に、
「つまり、彼らからして見たら私は“いいヤツ”って言うポジションなのよ」

私は言い返した。

「仕事終わりにそいつに呼び出されて、期待しながらついて行ったのよ。

入った店がマクドナルドだったことはガッカリしたけど、もしかして…と思いながら一緒にハンバーガーを食べたの」

「ハンバーガーって…」

何でハンバーガーなんだよと呟いた彼を無視すると、
「店を出て少し歩いたら、そいつから話を切り出されたの。

これは告白されるのかなって思ったら、“君に頼みたいことがあるんだ”って言われたの。

その時の私の気持ちはね、“またか…”だったわよ。

もう呆れるしか他がなかったわよ」

話を終えると、またカクテルを口に含んだ。