君が嫌いな君が好き

「最初はセンチメンタルな気分を妨害されてムカついて、酒に酔っていたこともあってかケンカをしたけれど…本当は共感していたんだよ。

女に振られたのは初めてだったからどうすればいいのかよくわからなくて悶々となっていたら、それだったんだもん。

その時は、俺たちは似てるなって思ったくらいだった。

でもさ…」

久米はそこで言葉を区切ると、
「君のことをそう思えなくなっていた自分に気づいたんだ。

それも、本気なんだ」

彼の手が私の頬に触れた。

「本気で君のことを好きになったから、俺と結婚を前提につきあって欲しい」

そう言った久米の目はとても真剣で、引き込まれそうになった。