君が嫌いな君が好き

「なっ…!?

自分の名前くらい、わかっているに決まってるじゃないですか!

いきなりあなたから名前を呼ばれたからビックリしたんです」

バカにされたことに腹が立って私は言い返した。

「どんだけウブなんだよ…。

名前を呼んだ方が恋人っぽさが出てくるかなと思って呼んだんだよ」

久米が言った。

「こ、恋人…?」

彼の口からその単語が出てきたことに、私は驚いた。

「恋人と言えばそう言うことだろう?

今から俺たちがここでやることは、講義だ。

俺が梅乃にこれがデートだと言うことを教えるんだよ」

驚いている私に向かって久米が言った。