小学校と中学校で付けられていたあだ名は、
「はらデブ」だ。塚原の原と、お腹の腹をかけたいわば私の代名詞のようなものだった。
想像がつくだろうか。
そう、あだ名にされるくらい、私は太っていたのだ。
北海道出身のせいか、とにかく食べることが大好きで、そのくせ運動はしないタチだった。出来ないわけじゃない。しないのだ。
食べる→蓄積される→消費しない→食べる→蓄積される→消費しない→…の永遠の地獄のループで、小学校入学時から凄い体型だった。体重は…ちょっと言いたくないな。
服とかは既に大人用のしか入らなかったし、私の体重を支えきれない筋肉の代わりに、腰とか足にサポーターを付けてた。
しかも読書家だったので目が悪くなり、眼鏡もかけていた。
大きな顔が少しでも小さく見えるように前髪は長く伸ばし、うつむく。いつもその表情は暗くてよく見えなかった。
そのため、やんちゃな男子生徒等は、いつも私のことをからかってきた。あと、クラスで目立っている女の子達も。
優しい女の子達も、目立っているグループの子に従って同じ様なことを言ってた。
まぁ、そういう女の子達に時々話しかけられたりはした気がするけどね、かろうじて。