君とまた、出会う夏




あの頃よりいくらか低くなった声で、和泉昴(いずみすばる)があたしの名を呼んだ。










「……紫苑、だよな。久しぶり」



「………昴」



「突然来て悪い。紫苑に言いたいことがあって」








どうして。