君とまた、出会う夏




「くるみ、後は任せた」


「もうそんな時間か!えー、紫苑ちゃんが抜けると客足途絶えちゃうよぉー」




近くにいた同じ係のくるみに抜けることを告げると、小柄な体とよく似合う、高い声で笑った。





最近の女子高生、いわゆるJKとやらは、とりあえず相手を褒めて気持ちをあげる傾向がある。


相変わらず謎だ。



「ね、せめて莉子が帰ってくるまで!」