君とまた、出会う夏



あのときあんなことを言われてしまったせいで、あたしの心はまた生き返ってしまった。




だから今は、莉子の目をまっすぐに見れない。





「……紫音」


「ん?」






あたしの雰囲気に気づいたのか、少し不安げな目で覗き込む莉子に優しく微笑む。