「ん?」 ナツが珍しくテンションの上がった声であたしの腕をひっぱった。 ただし、輝いてるのは目だけで別に笑顔とかはなし。 「すげ、めっちゃ回ってる」 「あーわたあめ?あんなんよくあるじゃん。って、ちょ、ナツ!」 ナツはあたしの話なんかおかまいなしに颯爽と人ごみをかきわけて、わたあめのほうへ行ってしまった。 「もーナツ!はぐれちゃうから!」