君とまた、出会う夏




限界だった。


何年も何年も溜め込み続けた想いが、悲しみが、涙となってこぼれ落ちる。


溢れだしたらもう止まらなくて、私は崩れ落ちた。



「………ごめんなさい、ごめんなさいお母さん。ごめんなさい………」



10年間、何度謝り続けたろう。




見えない愛しい人を。


会えない愛しい人を。