「おはよう。お母さん。」 いつも朝が苦手な私が誰にも起こされず起きてくるのがよほど珍しいのか、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも組員もみんな驚いた顔をしていた。 「「「おはようございます!」」」 そう慌てて挨拶する組員。 「あら、結愛。 今日早いのね。」 「うん、なんか目が覚めた。」 「心がいないからかー?」 そう茶化してくるお兄ちゃん。 「ちっ、違う!」 そう赤面する私をみんな優しい眼差して見つめていることは私は知らなかった。