カチャリ。

急に視界が暗くなったことを不思議に思って、『00』は顔を上げた。

(電気のスイッチ、誰か切ったの。)

まぁ、何故かは分かっていた。
先程の会話で。

ガヤガヤと彼女の部屋の前の廊下を沢山の人が通っていく。

彼女は、揺らぐ心を抑えようとした。
もしかしたら、此処からまた、逃げ出せるのではないかと考えていたのだ。

やがて、廊下も静かになり、車のエンジン音が鳴って、何台もの車がゲートを通って出かけていく。

そこには、例の祭りに行く人や、帰る人もいた。