「フフフフフ、出来たわ、完成よ!」

母は機嫌が良いような声で叫んだ。

零華は目を覚まさない。
零華は、目を覚ましてはいけない。

「コイツが出来れば、零華、あんたはもう、いらないわ。」

零華は、両親の実験台が見つからなかった時の保険として生まれてきていた。

「クローンの、完成よ!」

父はこくこくと頷きながらケラケラ笑っている。

そして、『禁止』と書かれているボタンを覆っている硝子を割り、ボタンを押した。