少女は金庫の中のお金を、ポケットに詰められるだけ持ち去った。

勿論、金庫を開けるまで、誰も気が付かないであろう。
こじ開けていないんだから。


翌朝。

「居ない!」

「『00』が、逃げ出した!」

「ケースは破る事が出来ないはずなのに!」