零華は表彰されると、すぐさま荷物をまとめて帰ってしまった。

「ただいま。」

「おかえりなさい、零華。」

零華には、科学関係の仕事に就いた両親がいた。

「でね、零華。お願いがあるんだけどさ。」

「嫌よ。」

母親が何かを言おうとしたが、零華はバサりと切り捨てた。

「どうせ、実験台になれとか言うんでしょ?嫌よ。他を当たってよ。」

「あんた、科学に興味ないの?」

「ないわ。」