「でも、零華は、本当に速いわ。」

ゴクリと唾を飲み込んだ。

「でも、あたしは、零華には負けない。」

散らばった歌留多をまとめて束にして持ち上げた。

「次は、作戦を変えなきゃ駄目かもね。」

(零華はあたしの得意札を知ってた。ちっとも動かないなんて、捨てて来たんだわ。)


零華は、優勝した。
今日は、学校で百人一首大会をやっていたのだ。

「2位は、春薫さんです。そして、1位は零華さんです!!!!」