「あ……………」

聞き慣れている電子音が、耳元でする。

「ん………」

目が覚めた。
そこは、あの、見慣れた施設の中。

ピッ

「ん?」

部屋に置いてあった大きなモニターに、『01』の顔が映し出された。

「久しぶりね、『00』。此処を脱走するだなんて、考えたわね。だけど、あんたじゃ無理だったのよ。」

「離しなさい、『01』。私から、ここの手枷を。」