玲には、映る世界は新鮮に見えた。

廊下も。
教室も。
窓の外から見える景色も。

ザワザワと廊下まで響くクラスメイトの声は、とても懐かしかった。

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

朝のホームルーム開始のチャイムが鳴った後、響いていた声は、シーンという静寂に変わった。

「皆さん、おはようございます。」

先生が先に教室に入った。

「おはようございます。」

クラスメイト全員が、先生に挨拶を返した。

(へー。)