少女は、『00』と言おうとしたのだが、「れい」と聞き間違えられてしまった。

(まぁ、いっか。『00』って言っても信じてもらえないだろうし。)

「君!親は?家族は?」

「そんなのいないわよ。」

「親戚は?」

「いない。」

「家は?」

「無いわよ!」