『01』と『02』は、駅に向かった。

「え!」

驚いた。
当たり前の事だが、お金が必要なのだ。

「お金なんて持ってきてないわよ。そんなの、必要だなんて、知らなかったもの。」

『02』は、持たされた携帯電話を鞄から出した。

「もしもし。『02』です。」

「?」

「『00』は電車で逃走したもよう。ですが…………」

「ん?」

「お金持ってなくて、乗れないんですよ。」