偶然の神のお導きにより、

こんな美少女の隣の席になれたはいいものの…。



「おーい、そこの転校生の周り〜。何回注意すればいいんだ、寝んじゃねーぞ、ゴラァ?」

この教室では毎時間先生による怒りの言葉が降り注ぐ。



「ーー…っう。」






……またやってしまった。。


ーーこれで4回目。


転校生が俺の隣の席にやって来たはいいものの、(たぶん転校生から漂う)不思議な甘い匂いと窓側である奴らの宿命、朗らかな日差しにより、より一層眠気に誘われる。


その一方で、転校生は俺達の精気を吸い取ったかのように美しく、疲れを感じさせない綺麗な姿勢。


だが、誰も文句を言わないのは転校生がとてつもなく可愛いからだ。



だが、慣れるまでには時間が、とても、かかりそうだ。





その時を境に、俺は今まで感じたことのない眠気と戦う事になるが、3秒も経たぬうちに、また意識を失った。