[お前って。好きなやつとか...いんの?]

あの時の胸のざわつきがなんなのかその時はわからなかったけど...

[夏鈴。それ、恋だよ!]


「私...冬馬のこと...……んなわけないない。何考えてんの私」




冬馬はずっと一緒で、小さい頃は冬馬の方が泣き虫で弱虫だった。
遊ぶ時はいつも一緒に居て、たぶんずっとそばに居た。誰よりも.....

いつの間にか、男の子から男子に変わっていった冬馬。



そばに居るのは変わらないのに。





近くて、遠い。