私はなんだか気まづさから冬馬を避けるようになった。


「……」


その日の学校は1日中うわの空だった…

「...りん!...ん! 夏鈴っ!」

「えっ?」

「もうっ!ずっと呼んでるのにー!どうしたの?」

「ごめん。私……自分がよくわかんない...。どうしたいんだろう…」

. . . . .
『冬馬は小さい頃からそばに居た男の子。それなのに、このごろの私はどこか変だ。』


私が考えてると、千秋は思い切り席を立って...

「夏鈴っ!気持ちがわからないならとことんぶつかればいいんだよ。」

「千秋...。……ぶつかる...。私、これからも4人で楽しく過ごしたい。でも、冬馬のことそういう風に考えたことはない……」

「そりゃずっと幼なじみだったんだもんね...しょうがないかぁ〜」



『幼なじみ...』


私はその時の千秋の言葉がすごく重く感じた。