あたしの声を遮るようにそう言った蒼ちゃんは、あたしの腰に腕を回してぐいっと抱き寄せてきた。



「悪かったよ」


「え?」


「俺、すずのこと、妹だなんて思ったことは一度もない……いや、違うか。最初は妹のように可愛がってたか。でも、すずのことを女として意識し始めてからは女としてしか見てない」


「……」


「それがいつからだなんて訊くなよ?」


「え、何で?」



あたしがそう訊くと、蒼ちゃんは思い切り眉を寄せる。