「すずにしかできないこと、あるぞ」


「え! 何!?」


「ちょいここに来て」


「う、うん」



蒼ちゃんに言われるがままに蒼ちゃんの隣に座るけれど。



「違う。ここ」



そう言って指差した場所は。



「ええっ!」



目を見開いて驚くあたしを見て蒼ちゃんはぷっと吹き出しながら、あたしを抱えて自分の太腿の上に座らせた。



「ちょっ、な、何で!?」



今の状況がわからなくてあたふたするあたしと、そんなあたしを見ながら笑いを堪えている蒼ちゃん。


今のこの状況はなんですか?


そんなあたしの疑問に答えるように、蒼ちゃんが口を開く。