◇
目の前の大きな胸にすりすりと頬を寄せると、蒼ちゃんは小さく息を吐く。
そして後頭部に添えられた手でそーっと髪を撫でてきた。
「すず、すっげー可愛かった」
「え!」
必死に蒼ちゃんにしがみついていただけのあたしを『可愛かった』と言ってくれた蒼ちゃん。
あたしはこれで本当に蒼ちゃんのものになれたんだと幸せすぎて顔をにやけてしまう。
それを隠すためにも蒼ちゃんの胸に顔を埋めていたんだけれど。
「あたし、幸せすぎて死んじゃうかもしれない」
「ははは、それは困る。すずはずっと俺の傍にいてくれないと」
「……うん。ずっと蒼ちゃんの傍にいるよ」
あたしがそう言うと、髪を撫でていた手が一瞬止まる。
目の前の大きな胸にすりすりと頬を寄せると、蒼ちゃんは小さく息を吐く。
そして後頭部に添えられた手でそーっと髪を撫でてきた。
「すず、すっげー可愛かった」
「え!」
必死に蒼ちゃんにしがみついていただけのあたしを『可愛かった』と言ってくれた蒼ちゃん。
あたしはこれで本当に蒼ちゃんのものになれたんだと幸せすぎて顔をにやけてしまう。
それを隠すためにも蒼ちゃんの胸に顔を埋めていたんだけれど。
「あたし、幸せすぎて死んじゃうかもしれない」
「ははは、それは困る。すずはずっと俺の傍にいてくれないと」
「……うん。ずっと蒼ちゃんの傍にいるよ」
あたしがそう言うと、髪を撫でていた手が一瞬止まる。



