一番星シリーズ~おまけSS

「ママと一緒に作ったの」


「へえ。うまそ」



そう言いながら、指で摘まんだトリュフを口に運ぶ。



「ん、うまい」


「本当!?」


「ん、本当」



そう言ってもうひとつ摘まんだ蒼ちゃんは、それをあたしの口に突っ込んだ。



「え!」


「はは、うまいだろ?」



吃驚しすぎて瞳を大きく見開いたあたしを見て、蒼ちゃんはおかしそうに笑っている。


でもその表情もカッコイイと思ってしまうから、あたしって相当蒼ちゃんのことが好きなんだなと実感する。


もぐもぐと味わいながら噛み砕いていると、蒼ちゃんの手があたしの顎にかかる。


そしてそのまま距離を詰めて……。



「んっ」



唇を重ねてきた。