一番星シリーズ~おまけSS

ちゅっちゅっと啄むようなキスを繰り返したあと、唇を割って舌が咥内へと滑り込んできた。


舌を絡めながら後頭部に添えられた手はやさしく髪を撫でてくる。


その優しい仕草に、咥内で与えられている刺激に、あたしの身体はどんどん体温をあげていく。


寒いはずなのに、身体の芯がじんじんと疼き、全身がぽかぽかと熱を帯びていく。



「蒼ちゃ……」



ふと唇が離れた隙に漏れた声。



「あー、やばい。すず、もう帰ろう」


「え!」


「俺、もう限界」



そう言って蒼ちゃんはあたしの手を掴んだかと思ったら、そのまま車へと真っ直ぐに歩いていく。


そのまま車に乗せられて、蒼ちゃんのアパートへ向かった。