一番星シリーズ~おまけSS

こんな風にゆっくり過ごせるなんて、どれだけぶりだろう。


そう思ったら、舜とのこの時間も大切にしなければならないよね。



「あたしも……」


「ん?」


「あたしも、今日は舜のことだけ、考える」



言いながら、あたしこの歳にもなって凄いことを言っているなって思って頬が熱くなるのを感じたけれど、


それでも相手に想いを伝えるのに年齢は関係ないもんね。



「じゃあ、もう一度乾杯」



差し出されたワイングラスをそっと合わせると、そのまま口に運んだ。