一番星シリーズ~おまけSS

「俺の方見て」



恥ずかしすぎていまだ視線をさ迷わせているあたしに痺れを切らしたのか、優太はそう言ってきた。


海の方へ向けていた視線をゆっくりと優太に合わせると、あまりにも真っ直ぐすぎる優太の瞳とぶつかって、どきんっと大きすぎるほどの音をたてる。



「な、何!?」



さらにどきどきと大きく速く走り始めた鼓動を抑えるように小さく深呼吸をしながら、すぐにそらしたくなってしまった視線を頑張って優太の瞳に止めて、じっと見つめる。



「絢華」


「は、い」



あまりにも真っ直ぐすぎて、思わずかしこまった言葉が出た。


そんなあたしにふっと笑みを漏らした優太は、そのままゆっくりと距離を詰めてちゅっと触れるだけのキスを落とす。